ショーモン・シュール・ロワール城

 ロワール渓谷を望むショーモン・シュール・ロワール城は、文化的景観がユネスコの世界遺産に登録されており、ロワール河畔の古城の中でも傑出した城の一つとなっています。

Photo Eric Sander ©

16世紀には王妃カトリーヌ・ド・メディシスが所有し、次いでその恋敵であったディアーヌ・ド・ポワチエの手に渡ったショーモン・シュール・ロワール城は、その歴史を通じて、ノストラダムス、彫刻家ニニ、ベンジャミン・フランクリン、ジェルメーヌ・ド・スタールといった数多くの著名人を迎え入れてきました。

19世紀末には、ショーモン・シュール・ロワール城の最後の個人所有者であったブロイ公妃が城に近代的な息吹をもたらし、絢爛豪華な饗宴が催される華々しい時代を迎えました。

ショーモン・シュール・ロワール城の見どころ歴史的な居室

ブロイ家の手によって復元された部屋の数々では、王妃カトリーヌ・ド・メディシスやディアーヌ・ド・ポワチエ、また王妃カトリーヌ・ド・メディシスの占星術師であったルッジェーリといった、個性豊かな歴史上の人々の暮らしを垣間見ることができます。

個人居室

1875年6月、マリー=シャルロット=コンスタンス・セイは、ショーモン・シュール・ロワール城を買い取り、夫であるブロイ公と共に数々の工事に着手し、とりわけルネサンス様式の内装を施しました。こうして、数ある部屋全体に、家具や調度品が置かれ、内装が施され、それらは後に豪華な饗宴が催される舞台となりました。

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礼拝堂

礼拝堂は、16世紀の初めに建設が行われ、フランボワイヤン・ゴシック様式の彫刻による装飾が施されました。礼拝堂のステンドグラスは、ブロイ家に至るまでのショーモン・シュール・ロワール城の歴史を物語っています。

ショーモン・シュール・ロワールの周り

厩舎

ヨーロッパで最も豪華で近代的な厩舎が、ブロイ公の依頼により、建築家ポール=エルネスト・サンソンによって1877年に建てられました。

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歴史ある大庭園

ブロイ公の希望を汲んで作られた広さ21ヘクタールの歴史ある大庭園は、イギリス風の風景式庭園で、1884年から、19世紀末のフランス有数の造園・建築家アンリ・デュシェーヌが設計を手がけました。

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