シーラ・ヒックス (Sheila HICKS)はフランス在住の米国人ファイバーアーティスト(1934年ネブラスカ州生)です。
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シーラ・ヒックス(写真Eric Sander©) |
2017年にドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールで展示されている作品、『グロソラリア』、はサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏の注文です。
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シーラ・ヒックスの『グロソラリア』(写真Eric Sander©) |
シーラ・ヒックスはこの30年間、いつでもテキスタイルの分野で革新者として活動し続けてきた。その作品は、伝統的な壁掛けと似ても似つかないのは当然としても、今日的な、ファイバー・ワークのなかでも、常に先端的傾向を指し示してきた。
ヒックスは、1957年に米国エール大学のデザイン学科を卒業するとすぐにメキシコに移り、その後、インカをはじめとする中南米や、インド、モロッコを旅しているが、これらは言うまでもなく、織物が古代から蓄積してきたボキャブラリーを発見するためだった。その作品に見られる、独自で観念の産物らしき形態も、実は、世界各地に伝わる糸の絡め合わせ方を基本にしているのである。
1965年以降、制作の基本地がパリに移されたのも、彼女の重要な作品が、建築家との共同作業としてデザインさせたビル内の空間に多いのも、これと無関係でない。
この作家は、既成の場所を演出するのではなく、場所そのものを創出するという意味において<空間の作家>なのである。
http://www.domaine-chaumont.fr/fr/centre-d-arts-et-de-nature/saison-2017/sheila-hicks
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シーラ・ヒックスの作品(写真Eric Sander©) |
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シーラ・ヒックスのインスタレーション(写真Eric Sander©) |
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シーラ・ヒックスの作品(写真Eric Sander©) |